はじめに |
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スキアド・オプス・ランディと 「編み人」ピネハスによる記録。 以下に記すのは、ウル近辺で発掘した 情報系構造体に収められていた記録の 解読である。 |
その内容は、「ドローン」と呼ばれる 創造物に関するものである。しかし、 このようなものが実際に発掘されたと いう記録は、「編み人」の間には 伝わっていない。 |
ドローンの機能 |
他種自律構造体との同調・制御。 複雑かつ巨大な構造体と同調するには それに比例して高度な思考レベルが 必要となる。 しかし、思考レベル80以上の個体の 生産は、自我発生の可能性が極めて 高いので、全面的に禁じられている。 |
自我発生による障害 |
自我発生症状をきたしたドローンは、 以下の障害を併発する。 1)同調機能障害 2)論理パターン混乱 3)命令認識障害 |
これらの障害の修復は極めて困難で あり、ほとんどの症例が廃棄処分と なっている。 ただし、同調機能障害については、 強度の心理的ショックによって修復 する場合がある。 |
エネルギー補給 |
エネルギー消費量が極めて低いため、 特定の場合(休眠状態からの再起動・ ショックによる機能停止時など)を 除き、外部からのエネルギー補給は 不要である。 |
生産・稼動状況 |
思考器官の複雑さゆえに、生産数は 微々たるものであり、重要度の高い 生産施設の統括用として、優先的に 配備されている。 また、高機能攻性生物の頭脳として 利用する計画も進行中である。 |