オープニング

アルルルルーシェゾ

アルル

■デモ■

アルルとカーバンクルは
大のなかよしです

そして 2人とも散歩が大好きで
ヒマさえあれば いろんな所を
見て歩いています

アルル
「ふぅ… いい気持ち…
 お日さまの光はあったかいし

 そよ風は さわやかだし…
 ね カーくん!

カーバンクル
「ぐぅ!

アルル
「でも 何かおもしろいこと
 起きないかな?

 ただの散歩も悪くないけど
 ちょっぴりタイクツかなぁ
 もっと わくわくするような…

カーバンクル
「ぐぐぅ!

アルル
「あれ? 急にどうしたんだろう?
 ぬれるのはイヤだなぁ…

カーバンクル
「ぐっぐぐー!

アルル
「どうしたの カーくん?

シェゾ
「………

アルル
「あっ シェゾ!
 どうしたの? こんなところで…

シェゾ
「………

アルル
「あれ?
 今のは確かにシェゾだったよね…?

 感じわる〜い!
 無視していかなくてもいいのに!
 …キゲンが悪かったのかなぁ?

カーバンクル
「ぐぅ?

アルル
「でも いつもより
 すごい迫力だったよね

 なんだか別人みたいだったよ

カーバンクル
「ぐぅ

アルル
「あ… 晴れた!
 ヘンな天気…

カーバンクル
「ぐぐぅ!

アルル
「え? もう行こうって?
 うん そうだね 行こう!

カーバンクル
「ぐぅ!

…という出来事があったことを
忘れたころの ある日…

アルルとカーバンクルが
いつものように散歩していると
遊園地らしき所へ やってきました

アルル
「あれぇ? こんなところに
 遊園地ができたんだ

カーバンクル
「ぐぅ! ぐっぐー!

アルル
「えっ どうしたのカーくん?
 あっ! あそこにいるのはルルー!?

ミノタウロスを連れたルルーが
ぼんやりとしています

アルル
「ねぇ ルルー!

ルルー
「え? あ アルル!?

アルル
「ねぇ ルルーも遊びに来たの?

ルルー
「バ バカなこと言わないで!

 なんで私が こんな所で
 遊ばなくてはならないの?

アルル
「じゃあ なんで
 ここにいるんだよ?

ルルー
「そ それは… そ そう
 しゅ 修行のためよ!

アルル
「修行? 遊園地で?

ルルー
「ここは ただの遊園地じゃないのよ

 アトラクションはすべて迷路に
 なっていて モンスターどもが
 うじゃうじゃしているのよ

ミノタウロス
「それにな いろんなアイテムや
 お金も落ちていて

 それらは手に入れた人のものに
 なるのだ

アルル
「へぇ… 変わった遊園地だね
 でも それって楽しいの?

ルルー
「しゅ 修行で来たんだから
 関係ないわ!

ミノタウロス
「ルルー様ぁ
 だったら早く中に…

ルルー
「お おだまり!
 さっさと行くわよ!

ルルーは ちょっと怒って
遊園地の中へ入っていきました

ミノタウロス
「お前 ここで遊ぶつもりなら
 やめておいたほうがいいぞ

 ここのアトラクションは
 危険がいっぱいだ
 浮かれて入ると ケガをするぞ

アルル
「ふ〜ん…

ルルー
「ミノ! 何をぐずぐずしてるの!
 置いていくわよ!

ミノタウロス
「は はい ルルー様
 す すぐに行きます!

ルルーとミノタウロスは
行ってしまいました

………

シェゾ
「何だ お前も来ていたのか

アルルが ぼーっと立っていると
後ろから声をかけられました

アルル
「シェゾ!? こんなところに
 一人で遊びにきたの?

シェゾ
「ちがうっ!

 お前も ここのウワサを聞いて
 来たんじゃないのか?

アルル
「何のこと?

シェゾ
「知らないのか?
 ここのアトラクションを

 すべてクリアすれば
 『すっごい魔法のアイテム』
 というモノが手に入るらしいぞ

アルル
「へぇ… そうなんだ?

シェゾ
「おっと こんな所でムダ話を
 しているヒマはない オレは行くぜ

シェゾも行ってしまいました

アルル
「ふ〜ん… 何だかおもしろそうだね
 カーくん ボクたちも行ってみよっ!

カーバンクル
「ぐぅ!

■園内■

アルル
「へぇ… 中はけっこう広いんだ…
 どこから行こうかな

ルルー

■デモ■

ルルー
「はぁ…
 いったいどうすれば

 私も魔法を使えるように
 なるのかしら…
 何か いい修行法はないかしらねぇ…

どたどたどたっ!

ミノタウロス
「ウモモー! ルルー様ぁ!
 これを見てください!

ルルー
「騒がしいわね
 いったい何?

ミノタウロスは ルルーに
何やら紙切れを差し出しました

ルルー
「チラシ…?
 いったい何だというの?

チラシ
「ハイテクテーマパーク
 『わくわくぷよぷよランド』

 入るたびに迷路の形が変わる!
 驚きのファイティングアトラクション

 全部クリアすれば
 『すっごい魔法のアイテム』は
 キミのものだ!

 これさえあれば
 キミも一流の魔導師に!

ルルー
「………

ミノタウロス
「ル ルルー様?

ルルー
「………

ミノタウロス
「あ あのぅ…?

ルルー
「すばらしいわ!

ミノタウロス
「ぐわぁぁぁっ
 モーしわけありませんっ!

 すいませんっ!
 お許しをっ!

ルルー
「はぁ? 何言ってるの?
 上出来よ ミノ

ミノタウロス
「は?

ルルー
「『すっごい魔法のアイテム』!
 すばらしい響きだわ!

 これがあれば きっと
 私も魔法が使えるように
 なるはずだわ!

ミノタウロス
(ほっ…
 なぐられるかと思った…

ルルー
「それじゃあ さっそく行くわよ

ミノタウロス
「あっ は はい!

ルルーは遊園地へやってきました

ルルー
「『すっごい魔法のアイテム』かぁ…
 いったい何かしら

ミノタウロス
「あの…
 ルルー様?

 最初は『ぷよぷよダンジョン』と
 いう所から入るらしいですよ

ルルー
「それさえあれば…
 きっと…

ミノタウロス
「ルルー様ぁ…
 早く行きませんか?

ルルー
「ああ サタンさまぁ…♥

…ルルーは 魔法を使えるように
なった気分で 自分の世界に
浸っているようです

ミノタウロス
「ダメだ… この
 『ああ サタンさま』モードに

 入ってしまったルルー様は
 しばらく使い物にならない…
 目が覚めるまで そっとしておくか…

こうして しばらく
時間がたちました

女の子の声
「ルルー!

ルルー
「えっ あ アルル!?

アルル
「ねぇ ルルーも遊びに来たの?

ルルー
「バ バカなこと言わないで!

 なんで私がこんな所で
 遊ばなくてはならないの?

アルル
「じゃあ なんで
 こんな所にいるんだよ?

ルルー
「そ それは… そ そう
 しゅ 修行のためよ!

アルル
「修行? 遊園地で?

ルルー
「ここは ただの遊園地じゃないのよ

 アトラクションはすべて迷路に
 なっていて モンスターどもが
 うじゃうじゃしているのよ

ミノタウロス
「それにな いろんなアイテムや
 お金も落ちていて

 それらは手に入れた人のものに
 なるのだ

アルル
「へぇ… 変わった遊園地だね
 でも それって楽しいの?

ルルー
「しゅ 修行で来たんだから
 関係ないわ

ミノタウロス
「ルルー様ぁ
 だったら早く中に…

ルルー
「お おだまり!
 さ 早く行くわよ!

ルルーはちょっと怒ったふうに
遊園地の中へ入っていきました

ルルーがふりむくと
ミノタウロスがアルルと
何か話しています

ルルー
「ミノ! 何をぐずぐずしてるの!
 置いていくわよ!

ミノタウロス
「は はい ルルー様
 す すぐに行きます!

ルルー
「まさか アルルが来るなんて…
 意地でも負けられないわ

 魔法のアイテムを入手して
 アルルに負けない魔力を身につけて
 サタンさまを射止めるのは私よ!

ミノタウロス
「………

男の声
「そうはいかないぜ

ルルー
「だれ!? …なんだ
 ただのヘンタイ魔導師じゃない

シェゾ
「誰がヘンタイだっ!!

ルルー
「はっ!?
 ま まさか…

 あなたもサタンさまを
 狙っているのね

シェゾ
「ん…?
 サタン?

 まあ そう言えなくはないな
(ヤツはいずれオレが倒す!)

ルルー
「やっぱり…

 男のくせに サタンさまに
 言い寄ろうなんて…
 許せないわぁっ!

シェゾ
「は!? ち ちがうっ!
 この のーみそキン肉女がっ!!

 どうしてオレが あんなヤローに
 言い寄らないといかんのだ!

ルルー
「キーッ! 何ですって!
 ミノ やっておしまいっ!

ミノタウロス
「ルルー様を侮辱するとはっ
 ウモーッ 一撃ッ!!!

シェゾ
「ふん そのような大振りの攻撃
 このオレには通じんっ!!

 …おっと 人が集まってきたな
 いいか ルルー
 これだけは言っておく

 魔法のアイテムはオレのものだ
 お前のような魔力のカケラもない女に
 渡すわけにはいかない!

シェゾはそう言い残して
中に入っていきました

ルルー
「キーッ なんて失礼な!
 あんな男に負けられないわ

 ミノ ぼやぼやしてないで
 最初のアトラクションへ行くわよ!

ミノタウロス
「は はいっ ルルー様!

■園内■

ルルー
「あら 思っていたより広いわね
 まずは どこに行けばいいのかしら?

シェゾ

■デモ■

シェゾ
「これが『時空の水晶』か…

 ふっ この水晶の力を吸収すれば
 このオレの力も さらに強力になる

 …思えば長かったぜ
 この水晶のせいで
 この塔の時間・空間がゆがみ

 外に出るたびに迷路は形を変え
 何度もやり直しをさせられた…

 これほどの魔力を秘めた水晶だ
 さぞかしオレの力となることだろう…

シェゾは『時空の水晶』に触れ
その力を吸い取ろうとしました…

シェゾ
「グ グオォォォーッ
 な 何だこの力は…

 オ オレが…
 逆に… 吸い取られる!?

謎の声
「あわれな男よ…
 我が一部と化せ…

シェゾ
「だ 誰だっ!? …まさか
 宝石がしゃべっているのか!?

 くっ こ このままでは…
 やむを得ん テレポート!

謎の声
「逃げたか…
 フッ 賢明な判断だ

 人間にしては 大した邪気だ…
 まあ これだけ力を奪ってしまえば
 あとは ただの抜けガラだがな…

 …この力をもってすれば
 もっと大がかりなトラップを
 作ることが可能だな…

それから少したちました…

シェゾ
「クッ このオレとしたことが
 なんてザマだ…

 あれ以来 ろくに魔法の
 使えない体になっちまった…
 何とかして力を回復させねば…

ふふふ
「ふふふ 来たのね

シェゾ
「商人か… 今 オレはキゲンが悪い
 商売なら 別のヤツを当たれ

ふふふ
「ふふふ これを見るのね

シェゾ
「なんだ チラシか…
 …ん? 何だとっ!

チラシ
「ハイテクテーマパーク
 『わくわくぷよぷよランド』

 入るたびに迷路の形が変わる!
 驚きのファイティングアトラクション

 全部クリアすれば
 『すっごい魔法のアイテム』は
 キミのものだ!

 これさえあれば
 キミも一流の魔導師に!

シェゾ
「おいっ 商人!
 ここに書いてあることは本当か?

ふふふ
「ふふふ ぜひ行くのね

シェゾ
「…まるで あの塔…
 あの水晶の力と同じじゃないか!

 まさか ここに
 あれと同じ物があるのか!?
 むぅ 行ってみなければ…

シェゾは チラシに書いてある
テーマパークへ行くことにしました

シェゾ
「ふぅ… ここか…
 やっと着いたぜ

シェゾは 少し道に迷いましたが
なんとか遊園地にたどり着きました

シェゾ
「ん? あそこにいるのは
 アルルか?

遊園地の入口で
アルルがぼーっとしています

シェゾ
「何だ お前も来ていたのか

アルル
「シェゾ!? こんなところに
 一人で遊びにきたの?

シェゾ
「ちがうっ! お前も ここの
 ウワサを聞いてきたんじゃないのか?

アルル
「えっ? 何のこと?

シェゾ
「知らないのか?
 ここのアトラクションを

 すべてクリアすれば
 『すっごい魔法のアイテム』
 とやらが手に入るらしいぞ

アルル
「へぇ… そうなんだ?

シェゾ
「おっと こんな所でムダ話を
 しているヒマはない オレは行くぜ

シェゾは アルルを残して
遊園地の中に入りました

シェゾ
「ん? あの女は…

 たしか サタンを追っかけ
 まわしている ルルーとかいう
 格闘女じゃないか…

ルルー
「…魔法のアイテムを入手して

 アルルに負けない魔力を身につけて
 サタンさまを射止めるのは 私よ!

シェゾ
「そうはいかないぜ

ルルー
「だれ!? …なんだ
 ただのヘンタイ魔導師じゃない

シェゾ
「誰がヘンタイだっ!!

ルルー
「はっ!?
 ま まさか…

 あなたもサタンさまを
 狙っているのね

シェゾ
「ん…?
 サタン?

 まあ そう言えなくはないな
(ヤツはいずれオレが倒す!)

ルルー
「やっぱり…

 男のくせに サタンさまに
 言い寄ろうなんて
 許せないわぁっ!

シェゾ
「は!? ち ちがうっ!
 この のーみそキン肉女がっ!!

 どうしてオレが あんなヤローに
 言い寄らないといかんのだ!

ルルー
「キーッ! 何ですって!
 ミノ やっておしまいっ!

ミノタウロス
「ルルー様をブジョクするとはっ
 ウモーッ 一撃ッ!!!

シェゾ
「ふん そのような大振りの攻撃
 このオレには通じんっ!!

 …おっと 人が集まってきたな
 いいか ルルー
 これだけは言っておく

 魔法のアイテムはオレのものだ
 お前のような魔力のかけらもない女に
 渡すわけにはいかない!

シェゾは すばやくその場を
立ち去りました

シェゾ
「やっかいな女が2人も来ているな
 面倒なことになったぜ…

■園内■

シェゾ
「さて どこへ行くか…
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